「水出しコーヒーって気になるけど、なんだか難しそう…」そう思っていませんか?
実は、道具さえあれば誰でも手軽に作れるんです。
この記事では、コーヒーバッグを使う方法と、専用ポットを使った本格的な点滴抽出の2パターンをご紹介。
さらに、おいしく仕上げるための豆や水の選び方、保存のコツまで丁寧にまとめています。
まろやかでスッキリとした味わいを、自分のペースで楽しみたい方にぴったり。
朝のごほうび時間がもっと楽しみになりますよ。
• コーヒーバッグと専用ポットの2つの抽出方法の違いと選び方がわかる
• 抽出時間や豆と水の適切な割合の目安がつかめる
• 美味しく仕上げるための豆の種類や水の選び方がわかる
• 抽出後の保存方法や日持ちの目安がわかる
• 温めて飲む方法や味の変化についても理解できる
自宅で楽しむ水出しコーヒーの基本的な淹れ方とおいしく仕上げるコツ
暑い季節にぴったりな一杯といえば、やっぱり水出しコーヒー。
まろやかでスッキリした味わいは、アイスコーヒー好きの方にとって格別ですよね。
ここでは、自宅でも簡単に作れる水出しコーヒーの淹れ方を、2つの方法に分けてご紹介します。
どちらも特別な技術は不要なので、初めての方でも気軽に楽しんでいただけます。
コーヒーバッグで漬け込むだけ!初心者さんにもおすすめの手軽な抽出法
使う道具と材料
- コーヒーバッグ(市販のもの、または自作)
- 水(常温)
- 容器(保存ビンやピッチャーなど)
- 自作する場合は、深煎りのコーヒー粉をお茶用の不織布バッグなどに詰めましょう。
- 粉と水の割合は、「コーヒー:水=1:10〜12」が目安です。
作り方
- コーヒーバッグを容器に入れます。
- 常温の水を注ぎ、軽く沈めて全体をしっかり浸しましょう。
- そのまま冷蔵庫または常温で3〜5時間ほど置くだけでOK。
- お好みの濃さになったらバッグを取り出し、氷を入れたグラスに注いで完成です。
- 微粉が気になる場合は、飲む前にペーパーフィルターなどで濾すとよりクリアな味に仕上がります。
専用ポットで点滴抽出|プロのようなクリアな味わいを楽しみたい方に
IWAKIなどのウォータードリップポットを使えば、雑味の少ないすっきりとした水出しコーヒーが作れます。
使う道具と材料
- ウォータードリップサーバー
- 中細挽きのコーヒー粉 40g
- 湿らせ用の水 100〜120cc
- 抽出用の水 450cc
作り方
- フィルターにコーヒー粉をセットします。
- 少しずつ水を回しかけて、全体をまんべんなく湿らせましょう。
- 湿った粉を平らにならして、抽出が均一になるように整えます。
- フィルターをサーバーにセットし、上部のタンクに抽出用の水を注ぎます。
- 蓋をして、水がすべて落ちるまで待ちます(所要時間:約8時間)。
涼しい場所での抽出が理想的ですが、冷蔵庫にそのまま入れて冷やしながら抽出するのもおすすめです。
すぐに冷たい状態で楽しめるので、一石二鳥ですね。
水出しコーヒーの抽出時間はどのくらい?
- コーヒーバッグを使う場合:3~5時間
- 専用ポットで点滴抽出する場合:約8時間
どちらも夜寝る前にセットしておけば、翌朝にはおいしい水出しコーヒーが出来上がっています。
朝の目覚めや外出先に、タンブラーに入れて持ち歩くのも素敵です。
美味しく仕上げるための3つのポイント
より風味豊かに、そして自分好みの味に仕上げるためのコツを最後にまとめておきますね。
深煎りの豆を選ぶ
水でゆっくり抽出する水出しコーヒーは、お湯で淹れる方法と比べて香味が出にくいため、深煎りの豆がおすすめです。
しっかりとしたコクと、まろやかさが引き立ちます。
新鮮で品質の良い豆を使う
抽出時間が長くなるぶん、コーヒー豆本来の味がダイレクトに出やすいのが水出しの特徴。
だからこそ、焙煎したての鮮度が良い豆を選ぶのが、おいしさのカギになります。
軟水を使う
抽出に使う水にもひと工夫を。
軟水(ミネラルの少ない水)はコーヒーの成分をバランスよく引き出してくれるので、まろやかでクセのない味に仕上がります。
浄水器を通した水や、軟水のミネラルウォーターがおすすめです。
水出しコーヒーは、誰でも気軽に楽しめるご褒美時間
「水出しって、ちょっとハードル高そう…」そんな印象があった方も、意外と簡単にできると感じていただけたのではないでしょうか?
道具やライフスタイルに合わせて、コーヒーバッグでお手軽に、または専用器具で本格的に。
どちらも、あなたの暮らしにぴったりの「癒しの一杯」になってくれるはずです。
ぜひ、お気に入りの豆と道具で、自分だけの水出しコーヒー時間を楽しんでみてくださいね。

水出しコーヒーとは?|ゆっくり抽出する、まろやかで香り豊かな一杯
水出しコーヒー(または水淹れコーヒー)とは、その名のとおり「お湯を使わず、水でじっくりと時間をかけて抽出したコーヒー」のことを指します。
コーヒーと聞くと、お湯で淹れるイメージが強いかもしれませんが、実は水から抽出することでしか得られない、やさしくてまろやかな味わいが楽しめるんですよ。
水出しコーヒーの魅力とは?
熱を加えずに、数時間かけてゆっくり抽出することで、コーヒー本来の香りや旨みがじんわりと引き出されます。
苦味が少なく、口当たりはとてもなめらか。
そして、飲み終わりまでスッキリとした後味が続くのも、水出しならではの特徴です。
さらに、酸化しにくいというメリットも。
冷蔵保存すれば、抽出後でも2〜3日ほどおいしさを保てるので、まとめて作っておけば、忙しい朝にもすぐに一杯が楽しめます。
「ダッチコーヒー」と呼ばれることも
喫茶店などでは「ダッチコーヒー」という名前で提供されていることもあります。
これは、インドネシアでコーヒーを水で抽出していた歴史に由来しています。
オランダ領だった時代に、苦味の強いロブスタ種の豆を水出しでまろやかに楽しむ方法が広まり、「Dutch(ダッチ)」という呼び名が生まれました。
近年では「コールドブリューコーヒー」という名前でも親しまれており、世界中で人気が高まっています。
お湯で淹れるコーヒーとの違い
ふだんご自宅でコーヒーを淹れる際は、お湯を使ったドリップが主流ですよね。
お湯で抽出したコーヒーは、短時間で仕上がる一方で、コクや苦味がしっかりと出るのが特徴です。
ただし、熱を加えることで酸化が早まりやすく、時間が経つと風味が落ちやすいという点には注意が必要です。
アイスコーヒーの淹れ方は2通りあります
実は、アイスコーヒーには「急冷式」と「水出し式」の2つの抽出方法があります。
急冷式アイスコーヒーとは?
お湯で抽出したコーヒーを、氷で一気に冷やす方法です。
抽出器具の中には、氷を直接セットできるドリッパーもあり、スピーディーにアイスコーヒーを楽しみたいときにぴったりです。
水出しアイスコーヒーとは?
これに対して、水出し(コールドブリュー)は、水でゆっくりと成分を引き出すことで、まろやかで香り高い味わいに仕上がります。
「アイスコーヒー向けの抽出法」という印象が強いかもしれませんが、湯煎してホットで飲むことも可能です。
やわらかい口当たりの中に、豊かな香味を感じられる一杯になりますよ。
こんな方におすすめです
- 苦味が少ないコーヒーが好きな方
- 冷たいままでも、ホットでもまろやかな風味を楽しみたい方
- 朝の忙しい時間でも、サッと注ぐだけで本格コーヒーを味わいたい方
水出しコーヒーは、時間がおいしさを育てる特別な一杯
「水出しコーヒーとは?」と聞かれたら、それは「時間と水で丁寧に引き出す、コーヒーのやさしい一面を楽しめる淹れ方」だとお伝えしたいです。
お湯で抽出するドリップとはひと味違う、ゆったりとしたコーヒー時間。
ご自宅でも手軽にチャレンジできますので、ぜひ次の記事でご紹介しているレシピも参考に、おうちカフェをもっと楽しんでくださいね。
水出しコーヒーの淹れ方に関するよくある質問(FAQ)
水出しコーヒーは、暑い季節はもちろん、一年を通して楽しめるコーヒーのスタイル。
ここでは、ご家庭での作り方から、よく寄せられる疑問まで、わかりやすくお答えしていきます。
水出しコーヒーはどうやって作るの?
【基本の作り方】
1. コーヒーバッグを1袋用意します(ご自分で詰めてもOKです)
2. 750mlの浄水または水道水(カルキ臭が気になる場合は一度沸騰させて冷ましたもの)を注ぎます
3. 常温で8〜12時間ほど置いて抽出します
4. 抽出が終わったらバッグを取り出し、コーヒー液を保存容器に移します
5. 氷をたっぷり入れたグラスに注げば、すっきり冷たい水出しコーヒーの完成です
コーヒーバッグの代わりに、お茶パックなどにコーヒー粉を詰めて自作することもできます。
水道水で淹れても大丈夫?
はい、水道水でも作れますが、カルキ臭や鉄分が味に影響する場合があります。
よりおいしく仕上げたいときは、以下のような対策がおすすめです。
• 浄水器を通した水を使う
• 一度沸騰させて冷ました水を使う(カルキ抜きになります)
• 市販の軟水ミネラルウォーターを使う
「コールドブリュー」と「水出しコーヒー」は違うの?
基本的には同じです。
どちらも水でゆっくり抽出するコーヒーのこと。
「コールドブリュー(Cold Brew)」は英語表現で、海外ではこちらの呼び方が一般的です。
水出しコーヒーって温めてもいいの?
はい、ホットでも楽しめます。
もともとアイスコーヒーとして親しまれている水出しコーヒーですが、湯煎などで軽く温めることで、まろやかで口当たりの良いホットコーヒーとしても美味しく飲めます。
雑菌が繁殖しやすいって本当?
はい、注意が必要です。
水出しコーヒーは加熱せずに作るため、雑菌が繁殖しやすい傾向があります。
抽出後は必ず冷蔵庫で保存し、3日以内を目安に飲みきるようにしましょう。
水出しコーヒーはどれくらい日持ちしますか?
冷蔵保存で3〜6日程度が目安です。
ただし、時間とともに風味が落ちていくため、できれば2〜3日以内に飲み切るのが理想的です。
常温保存は避けてください。
500ml作りたいときの分量は?
500mlの水出しコーヒーを作る場合、中〜深煎りのコーヒー豆を40〜45g使うのが目安です。
常温または冷蔵庫で8〜12時間ほど抽出し、お好みの濃さに合わせて調整してください。
コーヒーのカルキ臭をなくすにはどうしたらいい?
カルキ臭を抑えるには、
• 一度水をしっかり沸騰させて冷ます
• 浄水器や整水器を通す
• 市販の軟水ミネラルウォーターを使う
カルキ臭はコーヒーの香りや風味を損なってしまうので、なるべく対策するのがおすすめです。
「ブルーボトルコーヒー」はなぜ人気?
ブルーボトルコーヒーが支持されている理由には、次のような要素があります。
• 高品質なコーヒー豆の使用
• ていねいなハンドドリップ抽出
• シンプルで洗練された店舗デザイン
• サードウェーブコーヒーの代表的ブランドとしての世界観
コーヒーの「体験」そのものを大切にしている点が、多くのファンに支持されています。
コールドブリューって、なぜそんなに美味しいの?
水でゆっくりと時間をかけて抽出することで、苦味や渋みが抑えられ、なめらかでまろやかな味わいに仕上がるからです。
酸味や苦味が苦手な方にも飲みやすく、すっきりとした後味が人気の理由です。
水出しコーヒーをもっと楽しむために
水出しコーヒーは、少しの工夫で自宅でも手軽に楽しめる抽出方法です。
一見むずかしそうに感じるかもしれませんが、ポイントを押さえればとても簡単。
- おいしく仕上げるには良質な水と新鮮な豆を使うこと
- 抽出後は冷蔵保存をして、なるべく早めに飲みきること
水出しコーヒーのやさしくて香り高い味わい、ぜひ日常の中に取り入れてみてくださいね。
水出しコーヒーの淹れ方 まとめ
• 水出しコーヒーは、お湯を使わずに水でじっくり抽出することで、まろやかでスッキリとした味わいに仕上がる
• コーヒーバッグを使う方法と、専用ポットを使った点滴抽出の2通りの淹れ方がある
• 初心者にはコーヒーバッグがおすすめで、冷蔵庫で3〜5時間漬けるだけの手軽さが魅力
• 点滴抽出はプロのようなクリアな味を楽しめるが、約8時間かけてゆっくりと抽出する必要がある
• 深煎りの豆を使うことで、コクのある濃厚な味わいが水出しに適している
• 新鮮な豆と軟水を使うことで、香りや風味がより際立ちやすくなる
• 抽出後は冷蔵庫で保存し、2〜3日以内に飲み切るのが理想的
• 温めて飲むこともでき、ホットでもまろやかな味わいを楽しめる
• コールドブリューと呼ばれることもあり、世界中で人気が高まっている
• 雑菌繁殖を防ぐため、常温保存は避け、必ず冷蔵保存を徹底する
• カルキ臭が気になる場合は、一度沸騰させて冷ました水や浄水器の使用が効果的
• 時間がおいしさを育てる水出しコーヒーは、ゆったりとした癒しのひとときにぴったり
コメント